学習に関する誤解国語編

漫画であったか、TVドラマであったか忘れましたが、国語のテストについて子供が
「ぼくはこう思ったからそのように答えたのに、どうして間違いなんですか?」
と言われて教師が黙ってしまうという場面を見たことがあります。 他にも、現代文の攻略法として
「筆者の気持ちになれ」
と大真面目に主張している学校先生が居るようです。 もうひとつ、試験問題に採用されたある文章の著者がその試験問題に挑戦してみたところ、意外に悪い点数で苦笑いするという新聞記事を読んだことがあります。
実は、これらすべて根っこは同じところで誤解しているのです。 国語、特に現代文の試験問題はすべて次のことを問われていると思って間違いありません。
「次の文を読んで、そこに何が書かれているか答えなさい。」
冒頭で述べた例における誤解の意味がお分かりでしょうか。 現代文の問題で重要なのは「何が書かれているか」であって「どう思うか」については問われていないのです。 ですから、最初の例で子供が「ぼくはこう思ったのになぜ間違いなのか?」という問いに対してはこのように答えることが出来ます。
「君の思ったことが間違っているのではなくて、聞かれたことと関係ないことを書いているから不正解なんだよ。」
日常生活においてあなたの身近に、こちらが客観的な事実を聞いているにも関わらず自分の主張・思いばかりを話す人はいませんか? そういった会話はコミュニケーションとして間違っているのですが、これと同じ間違いを上の子供はしているのです。
こう考えると「筆者の気持ち」になどむしろなってはいけないことがわかると思います。 また、文章の作者が試験問題に挑戦したら点数が悪かったというのも、問題が悪いのではなくてその作者が聞かれたことと関係ないことを書いたせいだろうと容易に予想できます。
もう一度書きますが、現代文で要求されているのは「そこに何が書かれているか読み取って解答すること」であって「主張や感想を書くこと」ではないのです。 逆に、「主張や感想」の優劣を点数で表すことは思想の自由に反しているのでしてはいけませんし、できません。
今まで誤解されていた方はこのような見方で国語の問題を見てみると新たな発見があるかもしれません。
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