第2話 幻聴が聞こえる

地図を信じて疑わない素直な私は、地図に示された通り右折する道を探しながらまっすぐに歩き続けていた。

おそらく、かっつん(本名)にでも操られていたに違いない。

しかし、そろそろ緊迫してきた私は次にすれ違う人に尋ねようと決めた。

A号線の道路の標識には「△△まで○km」と書いていた。(と思う)

向こうから真須美(仮名)がママチャリに乗ってやってきた。

おお、ますみちゃんやんか。久しぶりーー!針飲んだって聞いたけど、そんなんじゃ死なれへんで??

私は失礼のないように尋ねた。

すみません、ちょっとお尋ねしたいんですけれども、この辺りにK阪病院があると思うのですが、、?

ますみちゃんは度重なる事情聴取で疲れているように見えた。

K阪病院はね、ここまっすぐに行って饂飩屋さんを左折したところにあるわ。

(やっぱり!!)

饂飩屋、、やはりあの饂飩屋やんか。約20分程前に通過した饂飩屋!まぢで??!!ぎぶ。

ますみちゃん、うそついてないよね?うそといってくれー!と願いつつ、冷静を装って、

あ、そうですか。ありがとうございました。お大事に。(謎)

ネタを言うほどの余裕をかまし、足早に去った。

やばいやばい、○素入れられてまう・・・

戻らなければ!少なくとも30分は歩かねばなるまい。このままだと遅刻してしまう。

通常、私は150km/h の速度で歩く。

が、この時ばかりは 30cm/sの速度で突っ走った。(たらちゃんが足早に走るときの効果音付

しかし、しょせんはシロマメ。持続力など生まれつき整備されてはいない。

1分40秒ほど全速で走ったものの、電池切れのぴこんぴこんという音が鳴った。

もうええやん、歩け、歩け

幻聴が聞こえてきた。

今、思えばしんやくんの声だったような気がする。いや、疲れていたのであろうか。

私は気を取り直して再び速度を上げた。時計は10時15分を過ぎていた。

もう、やめとけって。ムダムダ。PTRになりたいんやろ。

今度はらっく氏の声が聞こえてきた。(声なんて聞いたこともないし、顔も見たことないけど)

その言葉を聞いて私は目覚めた。

(そうや、私はPTRになるんやった。)

そして私はとぼとぼ自分のペースで歩きはじめたのである。



感想を送ってね!