第5話 健忘症

お天気おじさんが予想した通り、その日は朝から雨が降っていた。

私は入園式用の衣装を着た。次なるPTR活動先はN病院である。

N病院は事務長がとても恐いらしく、ネタを仕込みに行くには最適である。

N病院には、なぜか学科長も共に行く予定になっていた。(別にこんえでもええのに)

学科長はとても温厚な人で、長さは187m、ぬりかべには最適の大きさである。これはネタで言っているのではないが、本当に「ぬりかべ〜」と聞こえてきそうな雰囲気なのである。しかし、ぬりかべは非常に頼り甲斐がない。昨年のアメリカ研修にはその、だめさぶりを大いに発揮してくれた。

今回の就職活動でもさらなるだめさぶりを発揮してくれるはずだ。そしてPTR活動にも貢献してくれるであろう。

N病院訪問については、今度は前日に(もう急すぎ!)、ぬりかべから聞いた。

私はぬりかべに、トイレに呼び出され脅された。

明日、N病院を襲来する。そやから捏造書類作成しとくように。ぬ〜り〜か〜べ〜!!

な、なんと!明日かいな。明日は出稼ぎあるのになぁ。もーぎぶう

あと、明日の襲来計画たてるから、今日の放課後、残るように

ここで断っては今後のPTR活動に支障をきたす恐れがある。

どうやらN病院は事務長がとても厳しい人で、大いにいぢめられる恐れがあるのでその対策を練るとゆうのだ。

私は素直に要求をのんだ。

夕方、私は友達の誕生日プレゼントを買うために梅田を放浪し、その後、バイト先に向い

明日のバイトは訪問見学のために遅刻するかもしれへん。すんません

と話をした。バイトにはちょうど店長(ふとっちょさん)がいて、都合がよかった。ふとっちょさんはとても優しい。バイトのシフトも突然変更を申し出ても何も言わない。本当に気軽に「ええで」とゆうてくれる。ここのバイト選択してよかったとほんまに思う。てへ。

そこに宇宙人襲来の音が鳴り響いた。

ピロピロピロピロロロピロピロロピイピロロ・・・・・・・・・・・・・・

おお、私の携帯電話からの呼び出しや。誰やろ?

着信履歴を見ると、学校からであった。

どうしたんだろうか。

はい

あ、シロマメさん?今、どこにいるのかなぁ?教務室に来てくれる?

ぬりかべからであった。

そう、ワンパターンであるが、私はすっかり約束を忘れ、家路に着いていたのである。

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