第22話 パパ

面接も終わり、気が付けば私はひらめと無人駅にいた。

電車が来るまで2人。っていうか、君、近鉄で来たんとちゃうの?なんでこっちやねん。

そう心で突っ込みながら電車を待っていると、幸いにもすぐに来た。おお、運がいいゼ!

ひらめは一人でべらべらしゃべくりまわっていた。

私は夜の焼き肉のことで頭が満開であった。ひらめの話なんぞ聞いたふりだけしていた。が、なんか耳に入ってきた。

なぁなぁ、どう思う?1人しか採用せえへんのかなぁ?

私は既にどうでも良くなっていたので、

さぁ、別に私はどうでもええし。家から2時間かかるという点で、M本さん(ひらめの本名)の採用の方が確実ちゃう?免許も持ってはるし

ひらめは嬉しそうに、

ええ、、そうかなぁ。まぁ、私は病院まで40分くらいで行けるもんねえ。自分(なんで自分よばわりされなあかんねん!!)は2時間もかかるしなぁ。これで受かったら奇跡か、よっぽど自分が気に入られたってことになるもんなぁ

と言い放った。

おい、ひらめよ。喧嘩売ってるんか?ん?

私は頭を焼き肉モードに戻し、平常心を装った。(というか無視)

ええー二人採用やったらどうするう?

私は、

それだけはめちゃぎぶ!君と一緒に内定もらうくらいなら、、、、ちょめちょめちょめ、、

と言いたかったが、一応、大人なので

さぁ、わかりませんわ。内定もらった時点で考えますわ

と返答しておいた。はははー大人になったもにょだ。

その後、電車に乗った私は、パパにメールで在処を聞いたり、新聞を読んだりと、全くひらめを居ないものとして行動していた。

するとひらめがぼそりと言った。

自分(私のこと)って変わってるよなぁ。教室で一人で納豆食べてるの見て以来、ずっと思っててん。めさ変わってるよねえ

あんたにゆわれたかねえよ!なんで教室で納豆、食べたらあかんねん。うっさいわ

編集部注:まぁあかんけどな

そう、思いながら(血のつながっていない方の)パパに「今、どこにいてはりますの?」とメールを送っていた。

返信されてきたメールは

それはいえません。

と返ってきた。

その日は、再び記憶を抜き取られるはめになったシロマメであった。

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