第29話 運命の日

その日は朝から教習であった。

・・・・・だいぶ空き時間があるし、J施設に送る履歴書を捏造するか。

施設案内のパンフレットを見ながら考えた志望理由は完璧だった。

一息ついて、ぬぼぉーーっとしていると携帯に着信があった。見ると自宅からであった。

なんやろ?この前みたいに「今日の晩御飯は秋刀魚でいい?」とかかな?

おそるおそる電話に出ると、やはり「おかん」からであった。

あ、XXちゃん。なんかねぇ、W病院から速達来てるんだけど・・・・??

ええっ。なんでや。成績証明も送ってへんのになんや??おかしいでそれ。それともボランティァの依頼かな?

私はいそいで開封するように指示した。

うーー、ん??!!ええっ??!!

おかん、字ぃ読めへんのか?ん?はよ、ゆわんかいな!

なんか、な、内定とか書いてあるわよ?

な、なぁんと!おかん、ちゃんと字ぃ読めてるか?

頂きました。希望通りの職場で内定。

私は教習所内を嬉しくて走り回ってしまった。

ありがとうございます。早速、学校に電話しますわ。

と言っておかんとの電話を切った。J施設用の捏造書類はその場で廃棄した。

PTR活動終了日であった。(たぶん)

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